2004-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『燃えつきた地図』(1967年)

作風は『砂の女』と、まあ、同じ。主人公の男には「言っていることはわかるけど、態度が傲慢」と思いつつも、日常の場面で心中で思っても口には出せないことを代弁してもらったかのような開放感を持ってしまう。『砂の女』ほど物語はエキサイティングでない…

『砂の女』(1962年)

主人公の男の傲慢な態度に不快感をたまに持ったが、比喩の細かさ、日ごろ思ってはいても、やはり他人とはなかなかシェアできないようなことがズバリと書かれているところなどに引き込まれた。大真面目調で「悪臭と言っても、自分の足の臭いならいいにおい」…

『不機嫌の時代』 1986年(講談社学術文庫 2002年)

素晴らしい。読み応えあり。旧仮名遣いでも許せる。文庫本に980円も出したのがもったいなくない 夏目漱石の小説に出てくるキャラに私が感じてしまう嫌悪感の正体をついに解説されてしまった。カタルシスの意味を知る(w 私なんかは、「他人を見下しておきな…

Catch-22 1961年

■書籍データ ISBN:0099477319 ■日本語訳 ISBN:4150401330 ■キーワード ジョーセフ・ヘラー

(編著)『昭和史がおもしろい』 1997年(文春文庫 2000年)

対談形式だと知らずに買ってしまった こういう対談ものっちゅーのは(きっと米原万里のエッセイみたいなのも)、雑誌でちょこちょこ読むにはおもしろいんだけど、わざわざ一冊買って読むには物足りない。日本近代史関係の書籍で、すごくおもしろい(最後の〆…

『不実な美女か貞淑な醜女か』(新潮文庫 1994年)

わかりきったことがくどくどと書いてある。速読するに限る 書いてあることには賛成できないことよりもできる部分のほうが多いのだけど、井戸端会議的にとりとめがなく、書籍で読むには全くおもしろくない 要するに、文章が下手 結論「異文化交流体験者の異文…

The Imaginary Girlfriend 1996年

主にレスリングを中心にした回想録 A Prayer for Owen Meany の原点が垣間見れるような内容 Günter Grass, G・ガルシア=マルケス (García Márquez), Robertson Davies が誉められキャラ Graham Greene がとりわけ誉められキャラ J. D. Salinger の The Catc…

『傑作の条件』 1989年

(文春文庫 1992年 ISBN4-16-717003-5) 第Ⅰ部の「紙上の花吹雪」は漢文や詩の話が多くて、私は置いてけぼりっ子 篠沢教授のフランス文学史講義に興味引かれる(「型破りのフランス文学史」) 紹介されていた司馬遼太郎のアイルランド紀行文には感心しない。…

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