『傑作の条件』 1989年
(文春文庫 1992年 ISBN4-16-717003-5)
- 第Ⅰ部の「紙上の花吹雪」は漢文や詩の話が多くて、私は置いてけぼりっ子
- 篠沢教授のフランス文学史講義に興味引かれる(「型破りのフランス文学史」)
- 紹介されていた司馬遼太郎のアイルランド紀行文には感心しない。突っ込みどころ満載な愉しい予感がするが、買ってまで読まなくていい(「『文学の国』の紀行」)
- マリオ・バルガス=リョサはイケてそうで注目(「聖者と泥棒」「文学批評の王道」「文明のなかの神話」)
- ここでも小林秀雄が電波扱い
- 全体を通して、丸谷才一と山崎正和が誉められキャラ
- 谷沢栄一と開高健は恐いもの見たさの混じった誉められキャラか(「彼の文体と人体」)
- 倉橋由美子、村上春樹も誉められキャラ。向井先生はあえてお高くとまったり気取ったりした感じの恋愛小説風がけっこうお好きみたい