日本語訳『マクベス』(1969年)
- 作者: シェイクスピア,福田恒存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1969/09/02
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (84件) を見る
- 品行の優れたスコットランド王ダンカンを殺してしまう動機が薄っぺら。解説で書いてあることを仮に信じてみると、マクベスって薄ら馬鹿だったのか
- マクベスよりも野心家であったような妻が死んでしまったときの、マクベスの淡白な反応に拍子抜けした
- 『ハムレット』のほうが断然おもしろい。本作品では、登場人物、とりわけマクベスに感情移入できない
- 魔女が男言葉でしゃべっているのが、いまひとつ謎
■素敵な表現集
ああ、女のように眼を泣きはらし、口さきだけで、大口たたけたら、どんなに気が楽か!
一見、現代の価値観からすると女性差別的発言とも受け取られかねないけど、これって真相を突いていると思う。自分のほうで失礼なこと言ったりしたりしておきながら、それを指摘されると「傷つきやすい私」という被害者になってヒステリー起こし、責任逃れする女性って多いっすよ
■原作
Macbeth ISBN:0140620796 (1ポンドと50ペンスの名作)
■キーワード
シェイクスピア 福田恆存