『第4の神話』1999年(角川文庫 2002年)
- 作者: 篠田節子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/12
- メディア: 文庫
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- 死んだ人気作家のモデルは森瑶子という噂
- この人気作家のゴージャスぶりを示す根拠のひとつとして「ショートブレッドを焼き、紅茶を入れる私」というのがあるのが笑える
- しかも、「本場仕込みのローストビーフ」だってさ(爆)ゲロが出るわ
- 凡人が「結婚したために才能が生かせず空虚な生活を送っている苦悩」になんか、同情できるわけない
- 「この女は要するに、馬鹿ですか(苦笑)」という思いで書いた評伝など、いくらそれが本当のことであったとしても、読む側としては後味が悪いという指摘は正しい
- 角川文庫版の巻末にある「角川文庫ベストセラー」一覧には、この作品に出てきた人気作家が書きそうな、糞みたいな恋愛小説が並ぶ。恋愛話って、本人には大事件であることは大いに認めるけど、他人にとっては「だから何?」以上のものじゃないし、勝手に盛り上がって勝手に悲劇のヒロインになった話を聞かされてうんざりするし、その被害者意識を指摘すると逆ギレされそうで嫌だ
- 「いい女になる方法」論の講師は馬鹿の極み。決まって「私はいい女」→「あなたも私の真似をしてみなさい(まあ、無理でしょうけど)」→「そしたら、あなたもいい女になれるでしょう」なんだよね。こういうことを文字にして出版して、恥ずかしいと思わない精神力が素晴らしい
- 【愚理子のおまけ】男性講師による「いい女になる方法」論ではコメディーの要素が加わる。「ボクはいい男」→「ボクはこういう女が好み」→「キミもそういう女になってみなさい」→「そしたら、ボクもキミをいい女だと思うだろう(そしたらキミも嬉しいでしょ?)」馬鹿を通り越して、よ、幸せ者