『蒲生邸事件』1996年(文春文庫 1999年)

蒲生邸事件

蒲生邸事件

  • 物語の語り手が大人の一歩手前で、筆者の言いたいことに従順すぎ、ものわかりよすぎ、作者の操り人形なのがあからさまという印象。そこんとこだけは、どうも気になってしまった
  • 物語そのものは構成がすっきりしていてよい
  • とくに、登場人物に完全無欠なヒーロー/ヒロインなどおらず、それぞれがその時代を必死に生きた様子には好感が持てる
  • 時間旅行者とチョー世界旅行者は別物

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宮部みゆき 二・二六事件